今日は、大阪城野外音楽堂で行われているSSW 前田琴音 pre. 大阪城ホールへの道~1000人集めちゃいました~ を見に行く! 大阪城野外音楽堂のキャパは約3000人なので『 ふーん、3分の1ね。 』って単純な話じゃなく、数年がかりの壮大な物語やったりする! その辺は後で書く! 関西のライブバーやストリートライブをメインに活動するシンガーソングライターって無数に居る訳で、そんなに弾き語りライブへ足繁く足を運んでる訳ではないけど、ワシの勝手な基準で言うと・・この 前田琴音 と 優利香 が大阪の2トップなのです。 そんな2トップの一角、前田琴音 が挑戦した大阪城野外音楽堂でのワンマンライブ。

ちょいと前半30分ほど見れなくて、5曲目「 22 」「 ラブレター 」辺りから見る。 約1年掛けて準備して来た記念の日やが、生憎の雨・・それも結構 強めの雨。 通常のブッキングライブとかなら、天候不順だと歩留まり7~8割になっちゃったりするけど、今回に限っては100に近い来場者数のはず! 折角の野音ワンマンなので、派手にバンド編成でのライブ+弾き語りコーナー3~4曲と予想していたが、全編ワンマイクワンギターで潔く勝負しとりました! 午後3時からスタートしていたワンマンライブ、17~8曲のセトリだったのかな?約2時間ちょい、一人で歌い切ってた。 以前から、声量の大きさは群を抜いてたので『 大きなステージだとどうなのかな? 』と思ってたが、時折り見せるオフマイクの生声でも、後方の芝生席まで届いてくるくらいでしたね。 やっぱ声デカイわ! ほんで、隙間の無いマシンガントークでドンドンお客さんを弄るスタイルも面白かったですねー。 それこそ「 しゃべくり 」の才能があって、そっちの道へ行く事も選べたくらい某大手芸能事務所からの評価も高かったみたいやしね。 MC中に発表された最終来場者数は ” 1007人 ” で、ゲストは入れずに純粋にチケット購入者で4桁オーバー! おめでとうー! 始終、雨が弱くなったり強くなったりで晴れる事は無かったけど、夕方になって照明が炊かれてからのアッパーゾーンでは、皆さん降雨も気にせず立ち上がって歓声を送ってた! 良き光景!

後半の「 うたおう 」 「 夢を追う人たちよ 」では、何度も合唱が起こってました。 ワシの前で観戦されてたご夫婦?は号泣しとりました。( もしかして縁者さんかも? ) アンコールで予想してたのは・・「 きいて 」 「 どんな答えも正解なんだ 」 「 君の待ってる街まで 」のどれかやろ!と思ってたら・・「 どんな答えも正解なんだ 」でしたー! ワシ正解! 最初は、琴音ちゃん一人だけが立つステージにスカスカ感を感じてましたが、最後にはホッコリと暖かい陽のオーラでアットホームな雰囲気でステージを包み込んでました! 約2時間、声量は全く落ちず、ピッチも全くヨレず、ハイトーンの伸びも衰えず・・立派と思う反面、なんで現在地がココなんだ!?と思ったり。 次なる「 大阪城ホールへの道 」のチャレンジは・・梅田クアトロでのワンマンライブ! 目指すは、早い段階でのソールドアウトやね!

前田琴音 Twitter @ktnsmire
さて、ここからは関係者目線で見た今回の野音ワンマンについて。 ワンマンを見に来てた女性シンガー勢は読んでもらって良いが『 そんな裏側は聞きたくない! 』ってお客さんは読まないって選択をしてもらってOKです。
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余り数字の話をするのは好きじゃないけど、現在で 前田琴音 のTwitterフォロワー数が「 4934人 」で約5000人ですね。 前提として、ここから書く考え方はコロナ前の話で、TikTok / Instagram / YOUTUBE / 各サブスク は除外し、Twitterフォロワー数を軸の話。 この話は、5~6年前にインフルエンサーと企業を繋ぐ大手アテンダーさんから聞いた考え方でね。( 今は、新しい統計を用いた考え方があります )
・総フォロワー数から下一桁を削った数 → 能動的に本人の情報を追ってくれてる人数
・その一桁削った数の半分 → 何かあれば高確率で反応してくれる人数( 購入という選択 )
( ここを読んでるシンガーは自分のフォロワー数をあてはめてみて! )
前田琴音 のフォロワー数をサンプルにするなら、5000人の内で500人が彼女の情報を能動的に追いかけてくれてる人数。 その500人の内、250人は何かあれば必ず反応してくれる人数って統計から見るに、今回の大阪城野音ワンマンを発表してから、早い段階でチケットを購入してくれたのって約250~300人程度と推察される。 この約250人~300人って人数は、心斎橋BIGCATなら椅子席7割( 約200席 )・スタンディング3割+ゲスト50人でソールドアウト出来る数字。 で、今回の大阪城野外音楽堂ワンマンライブで、彼女が目標に掲げた数字が ” 1000人 ” でしたね。 残り約700枚の内、能動的に情報を追ってくれてる方達の掘り起こしをしてもプラスで約200~300枚前後と予想。 1年前から告知をし、今年の1月からチケットを開始してるので、速攻でチケットを購入してくれたファンの方達+能動的に情報を追ってくれてた方達の約500人はチケット開始から半年以内に参戦を決めてくれたとする。 そうなると残り半年で、約500枚のチケットを売らないと目標人数に届かない。
じゃあ半年で残り500枚のチケットを売るにはどうすればよいか?を考えると、そりゃー予算が潤沢にあって東京サイドのプロモーターや広告代理店を挟んでの幅広いメディア戦略を打てば、直ぐにクリアできる数字。 しかしながら無所属で手弁当のスタッフしかいない彼女が選んだのが・・仕掛けや細工に頼らずに ” 1000枚の手売り ” と言う無謀とも思える策略。 正直、ワシの予想では最終的に700枚も行ったら大大大成功やろ!と思ってた。 ライブハウスで定期的に活動してるバンドマン・シンガーなら理解できると思うけど、半年で約500枚のチケット販売!全国的な知名度ナシ!普段のライブだと多くてもフロアに20~30人くらい!大きなフェスや有名なサーキットに出演せず! こういう現状から、3日に一度はライブバー・ライブハウス・ストリートで演奏すると考えると・・1回のライブで、約7~8枚は新規のお客さんにチケットを購入してもらわないと届かないです。 1回のライブで、自分が呼んだお客さんでも数人しかいないのに、初見かつ新規の方達に毎ライブで7~8枚のチケットを購入してもらうってハードルを考えてみてください。 前述したように、前田琴音 のクオリティは大阪で2トップやと思ってる。 ストリートライブ含めて、ほぼ毎日レベルで高クオリティのライブをして何とか届いた数字。 当然、彼女だったからこそ届いた数字やと思う。 今日の野音ワンマンライブには、数多くの女性シンガーが見に来てました。 『 よしっ!私も同じ方法で野音ワンマン目指すぞー! 』と思ったシンガーも居ると思いますが、数字に落とし込むと誰でも到達できる1000人じゃない事は分かると思います。 でも、前田琴音 の勇姿に奮起させられたと言うのであれば、大阪城野音でのワンマンライブを目指すべき!! 彼女と同じ方法は取らずとも、辿り着く方法は無数にあるのでね。 ただ彼女が取った手法が根性論に根差した無謀な策やったって事でね。
よく頑張ったね!素晴らしかったです!泣けるライブでした! 色んな感想があると思いますが、ワシの本心としては 前田琴音 をもってしても現状はココなのかよ!って思いが強いです。 彼女がどう思ってるのかは分かりませんが、彼女には大阪の弾き語りシーンを牽引して欲しいし、背中が見えない・届かない存在になっていて欲しいと思ってるし、全国の若手女性シンガーから真っ先に目標として名前の挙がる位置に居て欲しいし、全方向で見ても その条件を満たしてるんやけどなー。 改善点があるとすれば・・歌詞かな?どうしても1人称で「 夢 」を歌う曲が多いので、色んなシチュエーションの歌詞もあればなぁー・・でも、逆に「 夢を歌うシンガー 」ってイメージ付けだけで勝負していく手もありだよなー。 ほんと次の梅田クアトロは、早い段階でソールドアウトさせてネクストステージ( 2000人規模のホール?東名阪クアトロツアー? )に向かって欲しい!
ほんで大阪城ホールや!
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